農業現場の困りごとはfor営農指導システム
収穫時期の把握
組合員の収穫時期を「収穫カレンダー」作成で【誰が、いつから、いつまで、どのくらいの量】を把握することができます。
提案力の強化
商品カルテでバイヤーに伝わりやすい提案資料を作成することができます。作成した商品カルテは、【forバイヤーシステム】や【エシカル投票SNSもぐのーと】に表示されます。
営農指導力の強化
システムで得た情報を分析し、組合員に最適に指導することが可能です。また、指導員の地域異動があってもシステムを通して引き継ぐことができるので安心です。
※2022年12月現在、forはるさーシステムは「沖縄農業革命for営農指導」に統一されました。
開発ストーリー
2022年1月・・・
ローコード開発ツールを学び、
通常なら数千万円かかる開発費を自社で内製化を実現。
沖縄農業革命構想
沖縄の農業革命を
迎える日を夢見て
沖縄は、立地が島々によってできている県です。そのため、既存のビジネスモデルには限界を感じます。つまり、沖縄における農業業界の市場規模に限界を感じます。個人農家・生産法人が県内の売り場を奪い合う現状。そして、県外に出荷する業務をJAおきなわ以外に突出しない現状。輸出も大きな成功事例がなく、業界へのインパクトがありません。そんな課題だらけでも、成功事例の糸口を見つけることができれば、県内事業者が突き抜けることができるのではないかと考えました。その糸口とは…
それは、情報。私が農業業界に関わったここ11年(大学期間を入れると15年)で、それを感じました。どうしても、取引を開始するにも、それを継続・維持するためにも情報共有は必要で、農業現場はどうやらそれが「苦手」のようです。
本システムは、右図のように段階を分けてテストリリース。キャッチコピーとなっている「直売を支える情報共有システム」でこの課題の解決に取り組みます!
〜沖縄農業革命の計画〜
ステージ1:プロトタイプ
生産法人向けシステムVer.1を完成させる!
これまでの生産者との会話と経験を思い出し、
ニーズのリスト化を行いました!
書いていくと、だんだん、作りたいもの中心になってきて初めに心の声が書かれています笑
優先度高い順から開発していこうと計画を立ててスタートしたのですが、、、
一番下にある防除日誌アプリが収穫カレンダーの後に開発しました笑
というのは、生産者や関係業者様から「あったらいいのになぁ」という声が多かったからでした。
開発には時間がかかりましたが、まずはテスト版としてお披露目できる形になりました!
2022年5月10時点
<沖縄農業革命for生産法人>
・収穫カレンダーアプリVer.1
・防除管理アプリVer.1
・商品カルテアプリVer.1
・業務一元管理アプリVer.1
の4つアプリです!
今後もテスト版アプリの構築して、左図のように機能を随時追加していきます!
ステージ2:水平展開
バイヤー向けシステムなど関連業界向けシステムバージョン1を完成させる!
機能を構築するにあたって、4つの目的にグルーピングできることに気づきましたので図にしてみました!黄金色は生産者向け機能です。
こうしてみると、生産者の機能ばかりですね笑
「直売を支える情報共有システム」なので、
生産者側の情報を上手くまとめることに注力した結果となっています。
ステージ2では、関連業界向けへのシステム構築ですが、2022年5月15日現在で「バイヤー様向け」を完成させております。
2022年5月15時点
<沖縄農業革命forバイヤー>
・【共有】収穫カレンダーアプリVer.1
・【共有】商品カルテアプリVer.1
・業務一元管理アプリVer.1
・メッセージアプリVer.1
今後の開発予定としては、
すでに要望のある「for仲卸」=野菜屋さんに向けたシステムを構築します。基本的に構築したアプリの応用+新規機能でシステムとしてまとめあげていく考えです!
その後、「for直売所」「for加工」と構築して、
最後に消費者向けアプリを構築します!
ステージ3:垂直展開
他サービスと連携する。サポート機能を充実させる!
ステージ3ではREST APIを活用して、外部データとの連携を図ったり、サービス連携や予測機能に注力していきます!下記は私が想像する完成した世界観です!
<検査体の写真をアップロードするだけ!?>
土壌を診断したいとき、あなたは予め定点センサーを設置した箇所から現在のデータ取得の指示をします。そこから土壌診断を行うことで現在の不足成分レポートを発行します。
なお、自然栽培の場合は圃場全体に生えている雑草を診断することでレポートを発行し、理想な圃場づくりをリードします。
※害虫同定・植物診断については、既存サービスがあるので新規で開発するよりも連携できるなら連携したいと考えています。
レポートした内容で必要な資材は提携した通販サイトから購入を行っていただくことができます。
<忙しい時に人手を借りられる!?>
農業は天気に左右されます。なので、収穫タイミングやピークは同時期に迎えることがあります。一瞬の採り遅れは、さまざまなリスクが伴います。
・病害虫の被害(菌類や虫)
・鳥害の被害
・長雨で圃場に入れない
・激しい温度変化による劣化(曇天後の晴天)
そんな時、2人で5日間の収穫をするより、
5人で2日間の収穫をした方がリスクは断然低いですし、効率がいいです。つまり、忙しい時に人手を借りることができる。それが「沖縄農業応援隊」=ボランティア団体です。
<農業経営って何?からプロ意識へ>
農業って誰でもやれるんです。大地の恵をもらう職業なので、収穫物が採れたら自由に売ることができます。そのため、アマ〜プロまで幅が広い!アマチュアの影響で、プロ農家が悪影響を受ける場合もあります…。例として、アマチュア農家による価格破壊。直売所が流行った時、そうでした。家庭菜園レベルで作っているので「いくら」でも良いとのこと。。
さて、この機能はそんな外部的環境、そして栽培技術など内部的環境を整理して「経営者」らしく農業経営をサポートする機能をイメージしています。
<明後日の値が上がることが分かれば、明日収穫すればいい!>
セリ市況が上がることが分かれば、事前に段取りしたら良いですよね !でも、そんなシンプルな話じゃないことは分かっています。究極、できればセリに頼らない「直売」が理想ということが知っていますから。では、話を戻して、セリには「数量調整する」という意味で出荷することにしましょう。出荷することがわかっているなら、セリが高いタイミングで出して、「圃場の数量調節」をしてみるのはいかがですか?
シーズンを通して、手取り平均単価が上がってると良いですよね。
ステージ4:半農半X連携
当システムの情報量を活かして組合を設立。共同販売や物流構成の検討と実施をする!
<沖縄農業応援隊から一部発展。農業協同組合を設立します>
情報の安定化→取引の安定化→ 経営の安定化
を体感している頃と予測しています。これをさらに強固なものとするために、物流の構成、異業種連携を行います。
主に、輸出をイメージしていますが、既存取引である県外量販店様などにスケールメリットを持たせる展開となります!
<沖縄加工製造業界の振興>
生産者ターゲットは、アマチュア農家。家庭菜園レベルだから「いくら」でもいい。を強みに、加工業者とのマッチングで安定的な収入を提案。
それによって、アマチュア農家の市場規模を全て加工業界に流してプロ農家の市場規模を拡大させたい考えです!
~当初のサービス設計素案~
ステージ5:多業種連携
ステージ1~4の流れを基礎に多業種のリソースと融合・連携する!
商品カルテを軸とした「地域間の直売所連携」「地域間の仲卸連携」「地域間のバイヤー連携」などの多業種連携を進めていきます。
<地域の直売所連携>
JA直売所間連携は既に行なっていますが、これを地域にある道の駅や民間直売所でも行えるように情報共有システムを構築します。これにより、生産者の産地間交流も必然に起こってくると考えています!
<地域間の仲卸連携>
スケールメリットを活かした物流はやはり、仲卸業者の腕の見せ所。大きな量を動かし、量販店への細やかな対応ができる情報共有システムを構築します。
<地域間のバイヤー連携>
地域を代表する農産バイヤー同士が地域農産物をPRします。バイヤーがオススメする農産物を扱うことによって、小売業界における地域貢献度をアップさせます。イメージアップ戦略に貢献できるシステムを構築します。
まずは「やってみる」それから考える。
生産者の為に
ローコードでアプリを制作する
2021年4月:
農業革命の具体的なイメージが湧き出てくる。
iPadのメモアプリでアイディアを書きなぐる。
2021年11月:
ノーコードでAppを作成できないかを調べるために
既存のサービスを調べる。
だが、英語でのサービスがほとんどで、
素人が作るには限界があるかと
そのサービスでやるしかないかと覚悟を決める。
2021年12月:
知り合いの紹介により、
「Claris FileMaker」に出会う。
ここで世界が一気に広がる。
2022年1月:
Clarisのオンライン学習に入る。
2022年2月:
初級編・中級編の受講完了。
2022年3月:
本格的にアプリ開発に入る。
2022年5月:
テスト版「沖縄農業革命for生産法人」をリリース